ソラオト一家群馬県へ行く、の巻【後編】

ソラオト

2013年05月12日 21:53

5月4日土曜日。キャンプ2日目の朝、「寝すぎたかも!」と慌てて起きてみたら5時をまわったところ。
前日20時半に寝ているのだから翌朝5時に目が覚めても不思議じゃない。

せっかくなのでそのまま起床し、早朝の炊事棟へ。
テントの外へ出てみるとしめしめ、まだ誰も起きている気配なし。堂々すっぴん。






堂々ついでに、洗顔後に高台のサイトのほうまで一人散策。
清々しい朝。夜景も素敵だったけれど、朝のこの景色も素敵。









今までコーヒー豆を購入時の袋のまま持ってきていたのだけれど、皆に倣ってナルゲンボトルへ。
お米もまた然り。
これ、早く買えばよかった。たかがプラスチックなボトルだと見下していたのだけれど、とっても便利。荷物の中に無造作にしまっておいても中身が見えるから何が入っているか一目瞭然だし、多少乱暴に扱っても頑丈だしそして存在感があって「あれー?コーヒーどこだっけ?」なんてことにもならず、さらにいえば整理がしやすい。


そして皆が起きてきたところで朝ごはん。





二泊キャンプの時は二日目をのんびりキャンプ場で過ごしたいところなのだけれど、特にイベント等のないキャンプ場では子供たちが退屈してしまいそうなので近場のプレイスポットへ繰り出すことに。

向かった先は渋川スカイランドパークという小さな遊園地。






GWでプリキュアのショーとやらが催されることにより、普段それほど混雑しないであろうささやかな遊園地もたいへんな賑わい。場内のアトラクションもおそらく小さな子供向けの様子だったので、パスポート的なものを買っても乗り切れないだろうと察し入園料だけをちまちまと支払う。


実際、どれもこれもいちいち混んでいて、そして10歳の少年と3歳の幼児が一緒に楽める乗り物がなかったのだった。
家族4人で汽車に乗り穏やかなひとときを過ごしたのち、10歳の少年のほうは父を道連れに緊張した面持ちでお化け屋敷に向かっていった。それは、乱れた髪と赤いペンキで血のついた額がおどろおどろしいマネキンが逆さ吊りになって、作り物の柳と、なんとか家の墓とそして砂かけババア風な婆さんと子泣きジジイ風な爺さんが集うスポットが外からも見える作りになっていて、いかにも怖いですよとアピールしている昔ながらのお化け屋敷。


母は3歳児の要望で100円入れると動く白バイに乗せられてジーコジーコと軽快とは程遠い乗り物を楽しむ。
1回乗っただけで3歳児は満足したようだったのでお化け屋敷へ向かうも、10歳の少年と40代の中年男子はまだ屋敷の中。

しばらく待っているあいだに何組かの子供や大人たちが出てきたのだけれど、その中でひときわ大きく「ひゃぁぁーーっ」と叫びながら飛び出してきたのが10歳の少年、我が息子。転がるように飛び出してくるとは言うけど、本当に転がったので驚いた。


その後、ゲームセンター的なところで小銭を使ったのち、ゲート口にある売店で兄は「自分で作る綿菓子」を。
弟は散々迷ったあげく、筒のような装置の中で風に吹かれて飛び交う三角くじ200円を選択。
その三角くじが飛び交う装置のすぐ隣には特賞から末等までさまざまなおもちゃが並んでいて、3歳児は当然特賞のようなおもちゃをもらえると思っているフシがあるのであらかじめ「これはどれが当たるかわからないからね。あの大きなおもちゃの場合もあるけれど、あっちの小さなおもちゃの場合もあるし、好きなおもちゃがもらえるわけじゃないからね。」と念を押していざ3歳児が掴んだそのくじに書かれていたのは1等。売り場のお姉さんも驚いていたけれど、誰よりもたまたま傍にいた見知らぬ男性が「おおぉぉぉっ!!」と驚いていたので私はそれに驚いた。そして3歳児は大きなおもちゃの非常に好みなバスをもらってご機嫌よく退場。







その帰りに渋川駅近くのソフトバンクショップで夫婦それぞれのスマホを充電してもらい、そしてお風呂へ。
どうやらこのあたりは温泉や日帰り入浴施設が充実しているらしい。
少し検索をしただけでもとても魅力的で良心的な値段のお風呂が多いこと。その中で、初心者のよそ者にも安心して利用できそうなスカイテルメ渋川へ。(HP⇒http://www.skyterume.com/)

※外観画像はHPよりお借りしました※






お風呂は最上階にあり、素晴らしい眺望を楽しめます。



館内は広々としていて食事処もGWだというのに比較的空いていてゆっくりのんびり。
お風呂も芋洗状態というほどでもなくスムーズに利用できたものの、タイミングのせいか脱衣所はちょっと混雑して使いにくかったのとドライヤー待ちでロスタイム。
でも全体的にとても良い施設。

さっぱりとした一行はキャンプ場へ。午後3時半。
キャンプ場へ向かう途中、長男お気に入りの「とりせん」で本日の夕食の買い物。


長男が「とりせん」を気に入っていたのはココナッツの実が売っていたからだったようで、熱い希望によりこれを購入。母はこのジュースがたいして美味しくないことを知っていたのであまり期待していなかったのだけれど、長男はたいそう気に入ってご機嫌もよく。


キャンプ場に戻ってきて「早く飲んでみたい」と催促されたので「こんなのどこに包丁いれたらいいのよ。包丁が壊れちゃうんじゃないの」とブツブツ文句を言いながら、ココナッツの頂点なのか底辺なのかその部分が案外柔らかくてあっさり包丁が入りそうだったので「あら、柔らかいところがあったよ。これなら楽勝楽勝。」と非常に油断して包丁を入れた瞬間、ココナッツをのぞくように前のめりになっていた私に突然ブシューっと勢いよくココナッツのジュースがまるで噴水のごとく吹き出してきて顔やら服やらがびしょりと濡れた。何事か。慌てた母は「ひゃぁ!」と言って持っていた包丁を大きく振り回したところでそこにいたのが3歳次男。あわや大惨事。

それを目の当たりにしていた夫が「危ねぇ!」とびっくり仰天するも一番驚いたのは紛れもなく私。何が起きたというのだ。
あっけにとられつつも先ずは「危ないって言ったってしょうがないでしょうよっ!」と夫に当たり、そして徐々に腹立たしさが押し寄せてイラっとし始めたころに長男が「ストロー、ストロー♪」とこんな事態でも呑気にココナッツジュースを楽しもうとしていた。






その後精神面を立て直した私が用意した本日の夕食は、鯛のアクアパッツァとタコと海老とプチトマトのアヒージョ。
アヒージョは383さん家でご馳走になって以来我が家のキャンプごはん定番に。特に長男が大好物。





あとはホタテなどの焼きもの。

夜は少し風が強く昨日より若干気温が低く感じられたものの、3シーズン用シュラフと湯たんぽ、毛布、キルトカバーで十分防寒対策したので寒さで目がさめることはなく。2日目の夜は22時近くに就寝。







最終日の朝は時間に追われる感もあり、そして帰るさみしさもあり。
簡単にコーンスープとピザトースト。そしてちびフライパンでウインナー。





サイトにある切り株がいい感じに段差になっていて、ちょっとモノを置いたりするのにちょうど良くて便利だった。





朝ごはんを食べ終わるとすぐさま撤収作業へ。
それでものんびり作業していたので、11時チェックアウトのところすべてが完了して管理棟へ向かったのが10時50分。
私たちがサイトを後にする頃、キャンプ場にいたほとんどの方がチェックアウトされていて、静かになったキャンプ場を後にさようなら。この瞬間がとっても寂しいのだけれど、帰路は長く車が走り出してまもなく私は爆睡。出発と同じ。
そして軽井沢・清里を通過して富士山の見える町へ帰ります。おつかれさまでした。





今回、私たちが利用したサイトは高台に挟まれた谷のような地形にあるサイトで草むらが多かったせいか、日中はハエの多さにげんなりしたことも。(スクリーンタープの前面を開けっ放しにしておいたので中にたくさん集まっていた)
といっても、ブンブン飛んでいて常に気になることはなかったので、たまたまゴミ箱を置いてあったスクリーンタープ内に集まった感じです。


そして中央エリアは夜景や景色を楽める眺望はないけれど、雰囲気のあるサイトでした。
高台のサイトもあまり広さは無いような感じでしたが、設営の仕方を楽めるのもまたこのキャンプ場の良いところのような気がします。管理人さんも親切で物腰やわららかな親しみのある方で、全体的にとても素晴らしいキャンプ場でした。
キャンプが好きではない長男が「今までで一番好きかも」と言っていたので満足度も高かったのだと思います。


私も夫も「また行きたい」キャンプ場です。まだ手を入れているサイトも多くあり、今後どのように変化していくのかも楽しみ。
ちなみに、高台のサイトの中には車を下に置いて荷物を人海戦術で運びこむ(坂をのぼります)サイトもあります。
見ていて大変そうでしたが、それだけの価値のあるサイトだと思います。


私の好みである湖畔や林間でもなければ、子供たちの好きな川遊びもできないし清々と走り回れる芝生の広場もないけれど、とっても居心地の良いキャンプ場でした。次回はぜひ眺望の良い高台のサイトを利用してみようと思っています。
そしてもうひとつ。今まで群馬県といっても草津温泉に足を運んだ程度であまり印象のない県だったのですが、今回キャンプで出かけてみて個人的にはとても「気」の合う土地でした。
地域の方の人柄とか、車を運転していての感触とか・・・うまく言葉にできないのだけれど。
そして温泉施設が充実していることも。また。



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