梅雨キャンプは奥道志で、の巻

ソラオト

2016年06月28日 23:57



できればキャンプのときは晴れて欲しいもの。
ただ、設営と撤収のときさえ雨が上がっていれば、しとしとの雨の中でのキャンプも嫌いじゃない。
といっても、緑の濃いこの季節なら。
私の中で、雨の似合うキャンプエリア=道志村というイメージが作られていて、今年も梅雨の道志へ。

今回予約したのは「奥道志オートキャンプ場」
奥道志エリアは、山中湖方面から来る我が家にとって「奥」というより道志の「入口」。
その中で、トイレの評判がすこぶる高いこのキャンプ場に決定。
梅雨のジメジメした季節は特にトイレの清潔度が重要なのです。

梅雨の道志、結果的に晴れ。お天気に恵まれました。

午前中部活の練習があった長男待ちで出発。

キャンプ場の予約の電話を入れた際に、管理人さんから
「通常は14時のチェックインですが、この日は9時頃から入っていただいてかまいませんよ~」
と言っていただきました。
が、残念なことに通常のチェックイン時刻を少し過ぎての到着予定になることを管理人さんにお伝えして、実際到着したのも15時近く。

我が家が到着した頃には、すでに川沿いの人気エリアには多くのご家族がテントを設営されていました。
管理人さんから渡された場内図には、「2」と「15」、それから「34,35」サイトに赤丸が付いていて、そのどこでも好きなところを選んで良いとのこと。
実際に見させてもらったところ、川沿いの「2」は管理棟からも近く、目の前が川で木陰。雰囲気は良いのだけれどサイトの広さが狭く、テントとタープを張るのは難しそう。

同じく「15」も川沿いなのだけれど、こちらはお隣さんとの境になにも無く、駐車場的な区画。目の前の川も植栽が若干邪魔をして座ると見えないかも?
それに、メインストリート沿いなので車が通るたびに砂煙が気になりそうだったので却下。

最後に「34,35」へ。なぜかこちらは2区画使って良いのだそう。


川からは離れてしまうけれど、今回の目的は川ではなかったため(いや、川で魚釣りというイベントも予定していたので本来は川目的でもあったはず)
木漏れ日が気持ちの良い、林間サイトであるこちらに決定。
なにより、2区画使わせてもらえるので広々。


早速設営にとりかかります。



タープとテントの配置と、それからタープの向きなどをどうしたものか、夫が妻にたずねるのはいつものこと。
それに対し、なぜその配置がいいのかという理由つきで大まかに指示を出すのだけれど、だいたいタープが設営されると
「え?その向き?!」
と、妻の顔が曇るのがセオリー。

かれこれ16年以上一緒に暮らしているのだけれど、夫婦の価値観は一向に歩み寄らない。むしろ経年により悪化の一途。
いや、価値観というかセンスの問題なんだろう。
こればかりは仕方ない。

結局、妻からのブーイングを受けて、夫がタープを張り直している間、妻のほうはテントの中を整え始めます。
が、うっかり銀マットの類をすべて置いてきてしまい、しまむらで買った薄っぺらい起毛のマットを敷いてみたところで本日の地面は砂利。
なかなか痛い。
銀マットについては、出発前の準備段階で夫から「これ持ってく?」と聞かれ、ろくに考えもせず「いらなーい」と答えてしまったのは妻。
前回の田貫湖キャンプで、ラーゲルの寝床に銀マットなしでも大丈夫だったため、安易に決断してしまったのだった。
そうだ、田貫湖は芝生。
原因は自分にあるにもかかわらず、「銀マットがないと痛いよ。たかが銀マットだけどされど銀マットだった。今回の寝床は過去最低かも。あー、銀マットの偉大さがわかったー」などとグチグチ。それはまるで夫が悪いかのような言い方。

設営の合間に、相変わらず何も手伝わない長男と、付近を散策。
川沿いの方は多くの人が利用されていて、写真を撮るのも気が引けたので我が家のサイトの周りだけを。


場内には、小さな沢がいくつか流れていて、私はこの、「小さな沢」とか「小川」などのせせらぎ系が大好き。
川は、幼少期に2度ほど溺れたことがあるせいか「怖い」という気持ちもあるのだけれど、せせらぎ的な水辺は大歓迎で常に「小川の流れているキャンプ場」を求めているほど。
なんならビオトープでもいいくらい。
もはや人工的。



(今回の写真、カメラの調子がイマイチというか、私の設定がイマイチというか、で、いつもに増してお見苦しくてすみません)




ぶんぶんとハンモックに揺られている次男の向かいの方に、1組だけ利用しているご家族がいて、静かで穏やかな環境・・・
のはずが、実はさらに奥のほうにあるバンガローを利用していたのがグループ。
到着してすぐにびっくりしたのが、そこから聞こえてくるJ-POP。
うーん・・・と思いつつ、まあこの時期だからね・・・と思っていたら管理人さんが現れて、その後すぐに音楽が聞こえなくなったのでおそらく注意されたのだと。
それぞれにキャンプで楽しみたいことがあると思うし、お互い大人なので何が正しいとかどちらが間違っているとかいう争いはしたくないけれど、最終的にはキャンプ場の管理人さんが判断して(管理して)それが自分の価値観と合えばまた利用させてもらおうと思っています。
なので、管理人さん不在とか「利用者のモラルにまかせます」というキャンプ場は、運。
そういった意味でも、今回利用させていただいたこちらのキャンプ場は、また利用したキャンプ場のひとつに。

さくっと散策を終えても次男はひたすらハンモック。



設営して一息入れたところで、ボチボチ夕飯の支度を。
長男に「今度のキャンプで、何が食べたい?」と事前調査をしたところ、返ってきた言葉が
「写真映えする食事」

写真映えする食事?!
そうなると真っ先に「富士宮焼きそば」はリストから外れることに。
写真映えするといったらおしゃれな料理だけれど、簡単で見栄えのするパエリアは長男が嫌いなのでこれも除外。
あとはカタカナ的料理を考えてみるも、「おしゃれな料理は好きじゃない」という次男の言葉を思い出します。
次男が好きなオーソドックスな料理で、でも写真映えするもの・・・・
そこで考えたのが、お刺身と串焼きの盛り盛り合わせ。

串焼きは出発前に家でほぼ下ごしらえを済まし、現地ではレバー系の生ものを串に刺すように。
お刺身は、キャンプ場へ向かう途中、安くて美味しいスーパーで買い出し。現地では、持参の桶に盛り合わせる段取り。

と、下ごしらえしてきた串その1を早速落とす。


ブロガー魂で写真を撮ったものの、ショックすぎてピントがあっていないのは涙目になっていたせいかもしれない。

ちなみにこれは、プチトマトのベーコン巻きとズッキーニ、モッツァレラチーズ、パプリカを刺したもの。
悔しいけどゴミ箱行き。
長男が「洗えば・・・」的なことを言っていたけれど、食材を単品で落としたのなら洗えばいいかなーとか思うけれど(過去例)
さすがにこれは。少し溶けかかったチーズとか、ベーコンに巻かれている内側のトマトの隙間とか、細かいところをジャブジャブと洗えないので、さっさと諦めるべし。

そんな辛いできごとを乗り越えて完成したのがこちら。



ちなみになんの祝いでもありません。
とにかく、長男の「見栄えする料理」と、次男を満足させる「おしゃれじゃない料理」を考えた末のこれ。



お刺身も、自宅から持ってきた桶と、それから100均で買った造花の葉っぱと、あとはネギ、大場、レモン、紫蘇の穂とかでデコ盛り。
素人の盛り付けなので、その道の方からしたらおかしいところもあるでしょうけど、まあ家族で食べるには、しかもそうここはキャンプ場。
外で適当に食べるには十分でしょう!
「食べきれるかなー?」と心配もなんのその、あっというまにたいらげました。
過半数が男子の我が家では、今回のキャンプ飯は大好評。
一応、炭水化物部門で一度はリストから外した富士宮やきそばを再エントリーしていたのだけれど、次男以外の3名が「炭水化物なしでもOK」(大人2名はビールがある条件下で)だったので、やきそばは翌朝にまわすことに。
(結局、翌朝も焼くのが面倒で出番なし)



一同満足の夕食のときを過ごし、この日の私の就寝時間は21時半過ぎ(くらい)。

ちなみに、このレポを作成するにあたり、夫に「この前のキャンプで、私って何時くらいに寝たっけ?」と聞いたら、「それはわからない」と半笑い。こういうときに、「21時半にテントに入っていったよ」とスマートに答えられたら少しは夫を見直すのに。こんなちっぽけなことで、夫の株は上がるのにもったいない。


あれほど、銀マット銀マットと騒いで、「過去最低の寝床かもしれない」と言っていた割に、まあその、インフレータブルマットのおかげでぐっすり。
ただしこのインフレータブルマット、本来はバルブを開放すれば勝手に空気を取り込んで膨らんでくれるものだけれど、経年劣化でその空気を取り込む力がすっかり弱くなってしまっている。
仕方ないので人工呼吸方式で足りない分は空気を補充するのだけれど、今回は軽く酸欠を起こすんじゃないかっていうくらい私が空気を吹き込んだ次第。


翌朝。
目が覚めたのは、4時半。
いささか早すぎるのだけれど、この日はそわそわして二度寝ができず、そのまま起床。
まだ皆が寝静まっているキャンプ場で一人、顔を洗い歯磨きをしてそして化粧を施す。
そういえば、なんとなく昨夜のアルコールが抜けきっていない感じで、頭が重い。
しばらく、ぼんやりと椅子に腰掛けて過ごしてみたのだけれどやはり気分がいまいち。

ってことでふたたびテントへ戻り、体を横にして目を閉じる。結局、二度寝。

そして、7時半過ぎにもそもそとテントから出て、やっぱり抜けきらないアルコールにイラっとしつつも、そうだそうだ、もしかしたらメールが届くかもしれないから一応スマホを持っておこう、とテントに戻ろうとしたその時。

ひとりの男性がこちらに近づいてくる姿を発見。
ひなパパさんです。

今回は、ちょっとしたことから話が弾み、キャンプはご一緒できなかったものの、わざわざ陣中見舞いにひなパパさんが訪問してくださったのです。
ご本人いわく「中年のおじさんです」なんておっしゃってましたが、実際のお年よりもお若く見えました。
ひなパパさんのブログで、私のお気に入りのひとつ『お洒落とはなんぞや?』という記事があります。
本文の

 「変なテントサイトぉ~」
 「キャンプ場なのにねえ(^^;。家じゃないんだから。。。」なんて言われた事もあります。(特にこの季節)


というくだりに、クスっとしました。
決してひなパパさんを笑ったのではなく、こういうことって、本気でおしゃれキャンパーを目指していたらきっと綴らないことなのでしょうが、そこはひなパパさんのお人柄。堂々と自身が、見ず知らずの家族に笑われたことを綴っているのです。
この件について、ご本人から詳しく聞いたところ、さらに大笑いしてしまいました。
そんなこんなでいろいろお話させていただきましたが、とても心地よく価値観を共有できたので実際にお話できて本当に良かったです。



ひなパパさんが居る間、テントから一歩も出てこなかった長男(寝ていた)のくせに、ちゃっかりひなパパさんの手土産のラスクだけは「うめーうめー」言いながら食べていました。ごちそうさまです。

ひなパパさんを見送ったあとは撤収作業に。
ひととおり完了してから、今回初めて川へ行ってみることに。


道志川の上流なので岩場は多いけれど浅瀬も多く、川遊びしやすい環境でした。
もちろん、水はきれい。

サイトに戻ってから忘れ物ないか見渡したら、木の名前が書かれた札を発見。



たまに、こんなふうに木や植物の名を記したものを見かけるけれど、何気なく名前を覚えることができて嬉しいです。
撤収の際、夫が「テントに植物の樹液?みたいなのがついてた」と言っていたけれど、桂の他に桑の木もあったのでそちらのヤニかな?



こちらの奥道志オートキャンプ場、落葉樹も多く、緑が爽やかなキャンプ場でした。
そして肝心のトイレも、いつ利用してもきれい。
トイレットペーパーの切れ端すら落ちてるのを見なかったくらいで、常に清潔な状態。
炊事場も然り。
区画のサイトは、少し狭目ですが、家族でのんびり過ごすにはとても居心地の良いキャンプ場です。
そういえば、道志道沿いにあるため、早朝はバイクの音が少し気になりましたが、ずっとうるさいわけではないので我が家的には問題なし。


キャンプ場をあとにして、帰り道に寄ったのが富士吉田のモンベルストア。


こちらで父の日のプレゼントを調達して帰宅。





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