初めての冬キャンプinPICA富士西湖

ソラオト

2013年12月24日 00:34

2013.12.13(fri)-15(sun)
PICA富士西湖




ソラオト家がブロガーさんと初めてキャンプをしたのは今から一年ほど前の早川町オートキャンプ場。
そのときご一緒したのが383一家。
そしてその383を襲撃にこられたオノボリさん夫婦、翌日撤収の我が家と入れ替わりで383襲撃にこられた、はるパパさん一家と そうパパさん一家。

ひょんなことから出会ったこのメンバーで、あらためてキャンプをした7月、初の道志。
そしてソラオト家初の冬キャンプ(12月)もこのメンバーで。

PICA西湖は我が家から比較的近い距離にあるというのに、その高規格特有の値段設定に躊躇していたものの、一度偵察に行った際「ぜひともここでキャンプをしてみたいうっとり感」のあるキャンプ場。

シーズンオフになると、高規格価格から一転、たちまち庶民的なプライスになるのだそう。しかも、ハッピーフライデーなる一日無料のおまけつき。
張り切って支度をして意気揚々と午後一くらいにはチェックインしようと思っていたのに、結局キャンプ場についたのは16時も半をまわっていた。





冬のキャンプも初めてだけど、こんな暗い時間にテントを設営するのも初めて。
しかも、皆より一足早く来たことが災いして、テントの設営配置に悩む羽目に。


これからやってくる皆の衆の邪魔にならないよう、それでいて皆の輪にうまく馴染む位置とはどこなのか。
誰よりもキャンプスキルのないソラオト夫婦は、寒くて暗い中のんきに長考などしていられなかったので、ほどよく悩んだ末にすぐさま設営にとりかかる。

車内ではDSを嗜む長男がのんきに過ごすなか、夫婦二人体制で手際よく設営を進め始めたそのとき。
幼稚園終わりに三種混合予防接種を受けてきた次男を送り届けにきましたという、姑さんからの電話。
暖かい車内で心地よく寝ていたのに、目を覚ましたらそこは寒くて暗い野外だったというあんまりな状況に、当然の如く愚図り泣きの次男を投入され、わりと悪条件の中設営を続行。
車内にはあいかわらずマイペースにDSをしている長男と、かたくなに泣き続ける次男。
「星空の下での設営は初めてだねえ」「案外いいかもね」などと、できるだけ陰鬱な気分の現実を見ない作戦の夫婦だったけれど、
「手がかじかんでうまくできない」という妻の目に入ってきたのは夫の手袋。
「手袋をしている人はいいねえ」「手袋がないんだもの、そりゃ冷たいわ」といった、僻みが出てきたころ設営も終わった。よかった。

それでもまだ泣き続けていた頑固な次男をなんとかなだめ、すぐさま夕食の支度。



ダッチで鍋、と、BBQグリルで和牛ステーキ1枚を焼く夕べの会。
暖房器具を持たないソラオト家では、BBQグリルが暖房器具の役割。
もはや、和牛ステーキはおまけ。
ストーブの上で干し芋を焼く、そのポジション。

そんな寒々としたスクリーンタープの中でほそぼそと鍋をつついていると、ソラオト家の家長が
「あ、車の音。誰かきたよ。」
と告げた。
それはまさに、「ほんとうは一度ゆでてから入れたほうがいいんだけど、面倒だから」と、鍋のしめにラーメンをそのまま投入したそのときだった。
到着したのははるパパさん一家で、それに続くようにすぐオノボリ夫婦も到着。

対面のご挨拶を済ませ、両家がテント設営にとりかかるその間、私はというと鍋に入れたラーメンが気になって仕方なかった。
寒空の下テントを設営し、お腹を空かせた両家のみなさんに是非この温かいラーメンを食べていただこう、と気の利いた感を出す気満々でいたところ、面倒くさがって茹でずにそのまま入れたラーメンは妙な感じでドロリとして、それでいて芯は固くて「あまり美味しくない」どころか、堂々とまずかった。
すっかり意気消沈していると、オノボリ妻のドリンコちゃんが、「よかったらどうぞ~」とモスチキンを差し入れてくれた。
しかも、テント設営が終わると、はるパパさんとオノボリさんは速やかに宴会幕であるスカートのついたランステを張って、あっというまにみなが集う温かい空間を用意。
そこでは、はるママちゃんお手製の鶏レバーの甘辛煮らしき大変気の利いたおつまみが出てきた。
私はそのおつまみと、オノボリ家持参の甘いみかんを絶やすことなく食べ続け、そして頃合もよく今宵は解散。


翌朝。
噂によると、マイナス7°cにもなったらしい。
電源サイトに、ファンヒーターとホットカーペットを持ち込んだもののペラペラの寝袋一家には「寒くて眠れないかも」レベルだった昨晩、湯たんぽを追加してなんとか。

ハッピーフライデーを申し込んでおくと、前日にインできなくても土曜の朝7時だか8時だかには入れるのだそう。(詳しくはPICA西湖のHPで)
そんな特典をおおいに活用した383家とそうパパ家が到着。




朝からまったりのグループは、それぞれに過ごしたり集まって体を動かす的なことをしたりおしゃべりしたりとのんびりと時間を楽しむ。
気が付けば昼食も忘れるほどのんびり。

午後は、こどもたちを連れて少しだけ散策。



隣の池からみた、サイト風景。


駐車場みたいな区画だけれど、木々がいっぱいなので思っていたより悪くない。特に今回利用した湖側のサイトはいい。


バンガローも森の中に馴染んでいてかわいかった。

15時になると場内のお風呂に入れるというので、はりきって入浴。


「おふろやだやだ」とぐずっていた次男も、いざ湯船に入ると「まだ出たくない」の一点張り。
がしかし。わが家のあとに3人の女の子を連れたご婦人が入ってこられたので、狭い湯船にいつまでも浸かっているわけにはいかないと、いそいそと湯を上がる。
それにしてもぬるかった。
脱衣所に出る頃にはすっかり体も冷えていて、そんななか、愚図る次男の体を拭き着替えさせそして「いい加減にしなさい」と叱咤しつつ。

テントに戻って、再びしっかり髪を乾かしつつファンヒーターで体を温めて、それなのにちょっと夕暮れの湖畔が気になって散歩。


湖畔はしんとしてとても素敵だったのだけれど、いかんせん寒かった。



長男は一足早いクリスマスプレゼントの望遠鏡のチェック。
今夜は双子座流星群が見られるロマンチックなキャンプになるんだから。



そんなふうに過ごしているともう夕食のころ。


使い方を教わってきた夫が無事おニューランタンに点火。
そのかわり、いつも使っているコールマンのアマガエル色ランタンが故障。


定番の焼きそばを宴会場に持ち込んで、着々と宴会の準備が進みます。


383妻ちゃんの美味しいもつ煮。


はるママちゃんが朝から仕込んでくれた具だくさんでよくしみたおでん。(そうパパさんより勝手に拝借)



さあさあ、乾杯の準備はいいですか。





実は。キャンプブログ始めて、たぶん初の乾杯シーン撮影だったり。(いつも他力本願)

乾杯の後は皆、うまいうまいとがむしゃらに食べることに夢中。
ようやくお腹が落ち着いてきた頃にトークも乗ってきて、「そういえばオノボリさん、フォアグラは?」という声が聞こえてきた。
「そうだそうだ」と食いしん坊たちがやんややんや言い出すと、オノボリさんはフフとほくそ笑んだ(ように見えた)のち「ありますよ」と華麗にフォアグラを調理し始めたのだった。


間違いなく美味しかった。

いい感じにお酒がすすんでくると、今度はみかんの味というお酒が出てきた。
みかん、なんてかわいい響きなのに一升瓶。しかも、一応日本酒の類。
それをとても楽しそうにお酌してくれるそうママちゃん。


これが飲みやすくて美味しかった。

宴もたけなわ、突然今回集まったメンバーではない男性が「こんばんは~」と軽快に入ってきたのでびっくりしていると、それはあーどべっくさん
驚きのご対面だったパロインキャンプから、まさかの二度目。
ソロなのにランドロック張っていることにも驚いたけれど。

そして、流星を見たり見なかったりする人たちの声を聞きつつトイレで外に出た時も、そして「こどもを寝かしつけてくる」と外に出た時も一度も夜空を見上げなかった私は、双子座流星群もなにもなく。
子どもを寝かせるためが、結局自分もそのまま寝落ち。
もちろん洗顔も歯磨きもしていないし、コンタクトだって入れたまま。


翌朝は。
「うっかり寝てしまった」と慌てて宴会場だったランステの中へ行ってみるも、なんだかこざっぱり片付いているでは。
しまった感いっぱいで、ひとまず洗顔と歯磨きのため炊事場へ向かうと、そこではるパパさんとそうママちゃんがたくさんの洗い物を終えたあと。
しまった感がさらに増量。
テントに戻って速やかに化粧して、遅れを取り戻すべく何か役に立ちそうなことを、とウロウロしてみるも気持ちとはうらはらにやけに寒気がするし頭が痛い。
そのうち立っているのもしんどくなって、ちょっとだけ横になろうと決意。
するとどうでしょう。もはや病人のごとく起き上がれない状態に。
しばらくして、オノボリさんちから薬をいただいた夫がやってきたので、少しの食パンをかじってから頓服。
その後、起き上がれるほどに回復したのだけれど当然のごとく写真は一枚もなし。

役に立つどころか、返って皆さんに心配をかけてしまう始末で。
「風呂がぬるかった。脱衣所が寒かった。」と湯上りの湖畔散歩は棚に上げて、お風呂のせいにしてみたり。


そんな体も心も不健康な私も、最後はにこやかに記念撮影。


(そうパパさんより勝手に拝借)


最後はグダグダになってしまったけれど、でもとても楽しい時間でした。
いつもありがとうございます。
別れを惜しみつつキャンプ場をあとに。


帰りみち、朝霧で富士山見えたとき「帰ってきた~」と思ったのは西湖で富士山が見えなかったからだった。


そうして、わが家の今年のキャンプはこれでおしまい。(ブログは年中無休)
来年は1月スタートです。
もちろんストーブは無し・・・。電源が命綱。

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