キャンプ帰りにWILD-1で買い物をするという、どうしようもない物欲夫婦のキャンプ日誌を主に綴っている物欲41号さんと、ひょんなことからキャンプをご一緒することが決まった。
物欲夫婦さんとは、何度かキャンプ場でお会いしたこともあり、少ない時間ながらも飲み食いの時間を共にしたことがあったのだけれど、きちんとキャンプの約束をして夜の語らい~朝の珈琲タイムまでを過ごしたことはなかった。
そんな折、話の流れでキャンプをご一緒する話が持ち上がったのだけれど、私にはそれと同時にある人物の存在が頭をかすめた。
どういうわけか、キャンプのたびに面白アクシデントに見舞われ、そして、それほど役立つ情報を発信しているわけでもなく、また、どんなにオシャレアイテムを購入してもなぜか皆から羨ましがられないのに人気のブロガー、kamomeさんだ。
断っておくけれど、これは侮辱でもなんでもなく、最大の褒め言葉だと理解していただきたい。
kamomeさんは、このソラオトブログを立ち上げた当初からコメントをいただき、細く長くお付き合いをしていただいているのだけれど、最近は「普通のお父さんに戻りたい」と宣言したかどうか知らないけれども、ブログに生活を支配されないようコメント欄を閉じてマイペースに面白ブログを展開されているため、なかなかブログでの交流が難しくなっていたのだ。
そして、いつか一緒にキャンプを、と思いつつなかなかご一緒する機会がなかったので、この機会にぜひ、と思い念願叶って初のグルキャン。
さらに。
kamomeさんと物欲さんは何度かキャンプやらでお会いしている仲なのに、そこへソラオト一家が無防備に飛び込むわけにもいかず。
ここはやはり、383さんに援護を依頼。
すると383さんはさらなる護衛にそうパパさんを用意。
気が付けばわりといつもの顔ぶれ、という安心キャンプのはじまり。
いつもなら、地元とはいえ一番乗りするなんてことはないソラオト家。
しかしこの日は、スタートダッシュが早い383家と物欲夫婦さんが、高速道路の渋滞にはまってしまい不本意ながらもジャンボリーのオープン時間である8時に間に合わないという。
そんなときに限って、我が家はいつにない快調なスタートを切っていて、なんとまあ8時にはジャンボリーに到着。
ニヤニヤしながら一番乗りの称号を勝ち取る。
遅れそうです、というメールにも「まあまあ、ゆっくり来て下さい」的な余裕メールを返信する、この気持ちよさといったら。
「まあ、先にサイトの様子でも見ておいてあげましょう~」と
受付を済ませたソラオト家の目の前に、383家の車が到着。
は、早いっ。
しかも、車が駐車場に入ってきたとき、間違いなく383家にゆうまくんは寝ていたというのに、駐車場に車を停めた瞬間に起きたという。
さすが、キャンパーの子だよ。
その後まもなくして物欲夫婦さんも到着し、討議の結果、Mサイトにテントを張ることに。
まずは宴会幕である383さんのランステを男衆がせっせと設営。
それを横目に、奥方はご夫人サミットに勤しみます。
何を話していたかはおおかた忘れたのだけれど、ローラースルーゴーゴーのハンドル部分についていたビニール製のピラピラについて、383の嫁ちゃんと熱く語り、無理やり物欲15号さんを同年代の渦に巻き込んだことだけは覚えています。
ところで。
あいかわらず、文章多目のブログだなあと思ったそこのあなた。
鋭い。
実は、今回、こともあろうにデジカメのSDカードを忘れるという失態を犯したわたくし。
夫の冷ややかな視線を極力交わして、ほがらかにスマホのカメラで写真を撮るほかありません。
やはり、高速道路の渋滞に足止めをくらったそうパパさんも少し遅れて登場。
今回は父子キャンプデビューとのこと。
初めての父子キャンプということだったけれど、それを感じさせない余裕の空気感で黙々とテントを設営。
非常に遅れているというkamomeさん以外のメンバーがそろったところで、この日のメインイベント会場へ。
設営完了=ビールで乾杯、というスタイルを敢行している物欲夫婦様を我が家のメルセデスハイエースに乗せて、ビール片手に優雅な道中を愉しんでいただくも、最後部座席に乗り込んだすべての子供たちのやんや具合に大変賑やかな車中。
テンション高く向かった先は、
養鱒場(ようそんじょう)の釣堀。
鱒は富士宮市の隠れた名産品で、市内の小中学校の給食でもときおりメニューに出てきている。
が、市民にもそれほど浸透していないためか、ここの養鱒場もいつ来ても混雑していることはない。
だいたい、「広報ふじのみや」に掲載されている鱒を使ったお料理の写真がはっきりいっておいしそうじゃないのもいかがかと思う。
ひととり、文句を言っておきながらなんだけれども、この釣堀自体はなかなか良いのだ。
ただし、釣堀までの道のりがなかなかスリリング。(鱒を飼育している池みたいなところには一切のフェンスがないので、うっかりしているとドボンの可能性あり)
釣堀。森の中感がけっこう味わえるかと。
しつこいようだけど、カメラのSDカードを忘れたことが大変悔やまれる。
kamomeさんがまだ到着していないことなど一切忘れて、皆、鱒釣りを愉しむひととき。
2匹目以降、なかなか釣れない物欲夫婦さんの釣竿にケチをつけ始めたりして、またそれを釣堀のおばちゃんに「引きのタイミングが悪い」と一蹴されたり、そして、己のサングラスをドボンして釣る者も現れたりなんかして時間を過ごしたのち、いささか「そろそろkamomeさんが到着しているころなのでは」と気になるフリを皆がし始めたところで撤収。
帰りの車中では、「kamomeさん、皆がいない間にちゃんとテント設営しているかな?」
という話題になり、
「いや、もしかしたら『ぶっちゃんに手伝ってもらう』作戦かもしれない。」
「でもまさか、テントも設営せずにくつろいでいるなんてことは・・・ねえ。まさかねえ。」
などと話していると、案の定の結末が。
同じ父子キャンプなのにこの違い。
kamomeさんは、宴会幕のランステに置いてあった物欲夫婦さんの座り心地の良いイスにどでーんと腰掛け、そしてビールを飲み干していた。
それに対して、誰もが優しいまなざしと寛容な心と少しばかりの失笑でやり過ごしていたので私も皆に倣って軽快にスルーしておく。
きっとこういうものなのだ。
その後、それぞれに昼食の支度を始め、そしてテーブルに並べると、またもやkamomeさんが「いただきま~す」と無邪気にそれらをほおばった。
やはり誰もが温かくそれを見守る。
いつもの私なら「ちょっとあんた、食べてないで手伝いな!」と突っ込むところだけれども、もはやそれすらもどうでもよかった。
kamomeマジックなのだろう。
そして、ひととおりお腹を満たし、テーブルの上も残骸ばかりが残る中、黙々とお好み焼きを焼き続けている41号さん。
kamomeさんとは正反対に、自分の空腹を犠牲にしてでも、皆にお好み焼きを振舞う姿勢。
kamomeさんと41号さんは足して二で割ったらいいのにと思う。
(長男いわく、「ママはすぐ『足して二で割ったらいい』っていうとのこと。どうやら私は足して二で割るのが好きらしい)
昼食のあとは、穏やかに午後のひとときを。
kamomeさんは、ほろ酔いで無邪気なおじさんなだけではなく、ちゃんと子供たちが楽しめるように野球やらサッカーやらの道具を用意してくれていた。
ひととおり体を動かしたあとは(私は見ているだけ)
それぞれ、まったり時間。
緑とそよ風が気持ちの良い木陰でのハンモック。
あいかわらず野暮ったい我が家のテント。
もはや、ひどく汚れていても洗うこともしない。
私はテントで一眠りした後だったか、前だったか。
ランステにて、一風を変わった寝方を披露したり。(写真はありません)
383さんの嫁ちゃんと、41号さん、そして私は同級生トークで盛り上がる。
もちろん、ワレワレハ、ニジュウヨンサイ、クライなので、最近の老化現象やら健康診断やら、ましてや、どちらが先に生まれたかなどというちっぽけな争いごとに花は咲くはずもなく。
恋バナだとか、渋谷のヒカリエでショッピングを楽しんだとか、今年はトロピカル柄がきているとか、バイタミックスでスムージーを作って飲んでいるとか、夏はヨナナスでヘルシースイーツ作ろうだとか、ほら、若いから。
そんな若者トークに疲れたのか、41号さん脱落。そうちゃんと共に。
そして適当な時間になったころ、夕食の準備にとりかかり。
kamomeさんと一緒にキャンプをすることになった暁にはこれを作ろうと決めていた「デビルドエッグ」
ほぼ半分以上をkamomeさんの娘ちゃんにやってもらったという。
「わたし、パティシエになりたいの」
そう言いながら、お世辞抜きに本当に上手に絞りをやってくれる娘ちゃん。
ほんと、いい娘だよ~。
おんなの子の扱いに慣れていない私も、彼女には自然体で接することができ、「おんなのこっていいなあ」と思った次第。
そして今宵のご馳走がならび。
それをすかさず撮影する輩あり。
グルキャンではご馳走が並ぶのがセオリーのようだけれども、作りたい人が作れるものを用意したらいい、というのが私の見解。
グルキャンといえども適当に済ませるのもまた良し。
なので、「何も用意しなくて良いですから」と伝えたkamomeさんがウインナーとソーセージの競演メニューを用意してくれたことや、初の父子キャンプでお米を3合も炊いていたそうパパさんの功績が母性本能をくすぐったとか、くすぐらなかったとか。
物欲ビーフシチュー、ロブションの高級バケットを添えて~や、
383さんが汗水たらしてひたすら焼き続けたウインナー入りのトルティーヤ的なものや、蒸し鶏、大根サラダを用意していただき、どれもこれも本当に美味しくいただき、お腹が満たされたところで恒例のアレ。
これが始まると、383さん以外の男性陣もたちまちおとなしくなり、そして誰も383さんの援護をせず、こころなしか目も伏せがちに。
集中砲火の火の粉がわが身に降りかからないよう防衛本能が働くのでしょう。
ご主人に不満のある奥様は、ソラオトカンパニーまでご用命ください。
この日、5月生まれの383さんのために、物欲夫婦さんがプレゼントを用意。
それが、また面白くて大ウケ。
厳しい状況から一転、383さんに癒しの時間が訪れ、そして和やかに夜は更けていきます。
ファミキャンのときは20時台に寝る私も、グルキャンでは極力起きているようにするのだけれど、やはりシンデレラタイムになると眠気が。
適当な時間、流れでそれぞれにおやすみなさい。
翌朝。
2日目も快晴。
念願の物欲cafeの珈琲を注文。
前日のお好み焼きのように、ひたすら豆をゴリゴリしていく41号さん。
富士山を目の前に、さわやかな朝の物欲cafeにはお客さんが集まって、その珈琲をゆっくりと待つ時間。
朝の珈琲のためにキャンプをしている節がある私たち夫婦も、美味しい珈琲をいただいて本日のスタート。
朝はフレンチトーストと、オシャレ風を装う作戦。
盛り付けが雑なのはアウトドア感を演出するため。そういうこと、で。
ここで、私はkamomeさんちの娘ちゃんの分も数に入れたパンを用意してきたのだけれど、洗い物を減らすことに心を奪われ、ひとつのお皿にラーメンの替え玉のごとく、焼きあがったフレンチトーストを入れ足していったもんだから、手を出しにくいという事実をうっかり忘れていて・・・
結果、こんな朝食を父から与えられるはめに。
サトウのごはん的なものにふりかけ。
「フレンチトースト食べてね~」とは言ったものの、遠慮を知っている気遣いなkamomeさんちの娘ちゃんは、あまり手を出すことができず、それを気づかずにいたおばちゃんを許してね(涙)
でも、そのふりかけごはんおいしそうだった・・・。
と、ここで、そもそもkamomeさんの朝ごはんを忘れていたことに今気付いたりして。
ま、いいや。
朝食の後は、それぞれに撤収作業。
お天気がいいと、撤収作業もはかどること。
そして、木陰でトーク。
青い空の下、爽やかな5月の風が緑を揺らし、偉大なる霊峰富士を眺めつつ交わされるDEEPな話題。
キャンプっていうのはこういうものなのだ。
帰りに、名もなき丘(物欲41号命名)に寄って、富士山の美しさに感嘆の声を上げる。
次はここで会いたいね。
みなさん、遠くからありがとうございました。
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