それにしても、このキャンプ場の朝は早い。
皆、早く起きてそして何やら背負って黙々と出かけていく。
中には布団のようなものを背負っている人々もいる。
そんな人々を横目に雑な朝食。
夫が雷より気になっていたツーバーナーで、お湯を沸かしてソーセージを焼いて買ってきたパンやら杏やらを並べる。
朝食を食べ終わる頃には周りを見回しても、残っているテントはわずか。
そして静か。ちなみに、見渡す限り子供がいるのは我が家くらい。
食後しばしまったり過ごしてみる。
ここはチェックアウトが19時?くらいで、もはやその時間までいることのない我が家にとってチェックアウトの時間があってないようなものだったので思いっきりのんびり過ごすプラン。
安くて特に思い入れも何もなければもちろんこだわりもないタープだけれど、案外明るいタープの下というものは気分も明るくなって大変よろしい、と再発見。
さて、朝食の片付けを済ませたところで、散策へ。
この地図でいくと、我が家は駐車場の水色の車が停まっている辺りにテントを設営していたらしい。
せっかくなのでAからGのサイトの方としゃくなげ遊歩道を歩いてみることに。
こちらは、案内看板では駐車場とAサイトの間にあるトイレ。実際はもっとAサイトの道路寄り。
水洗式じゃないトイレに敗北した私がこのキャンプ中利用していたトイレで、ここは水洗。レベル的には公園のトイレくらい。和式が3つ、洋式が1つだったかな。
こちらはA~Cサイト。
芝生で開けたサイトなので開放感あり。グループキャンプには良さそうだけれども、鹿の落し物多数。ちなみに、私たちが設営した辺りも所々に落し物あり。地雷を踏むような感じで足元注意。ただ、後半は注意も散漫になり、さらにはトイレへ向かう途中勢いあまった次男が転げたその着地点にまさかの糞地雷。うわぁぁ。恐ろしすぎることが起きてしまったのだ。その時のことはあまりよく覚えていない。
さて。DとEサイトは森の中。さらにEサイトの先には川。
子供の川遊びに良さそうなスケール。ただ、どのようにして川へ降りるかは謎。
一方こちらは迫力あり。それにしても水が透明で綺麗!
Gサイトまで散策したら来た道を引き返して、Cサイトを抜けて「しゃくなげ遊歩道」を歩くことに。
「遊歩道」という朗らかな案内につられてきたものの、案外険しい道のり。
森の中の探検といった具合で、足場の悪いところもあるし朽ちて今にも壊れそうな心許ない木の橋もある。
途中、道に迷いそうになったりして一人だったらちょっと泣きそうになっていたかもしれない。
ただ、4歳の次男でもなんとか歩けたし、トレッキングを始めたいと思っていた私にはちょうど良いお試しコース。
とにかく川の水の透明度にしばし足を止めてうっとり。
本当はまだ続くのかわからないけれど、とりあえず道路が見えたのでここをゴールとする。
来た道をふりかえると。
ほどよい汗をかきつつ、ひんやりとした森の中は半袖だった夫には少し寒かったらしい。長袖、タイツ、トレッキングシューズのいでたちだった私は足の疲れもなく体温調節もほどよく、一人抜けがけ的な装備で満足度も大。夫はともかく、息子にはそれなりの靴を買おうと決意。
金峰山荘に到着。
頑張った次男はソフトクリームを購入。
駐車場に着くと青空が。ふとんのようなものをワッセと担いだ人々はあの岩に登るというのか。私は、富士山と岩には登らないと決めている。
トレッキングもどきを楽しんだあとは乾燥撤収の準備をしつつ。
カップラーメンランチ。太陽が出てくると虫も出てくる。
もう、周りは誰もいなかった。穏やかすぎる。
13時頃、撤収を完了してキャンプ場をあとに。
今までのキャンプ場とはあきらかに違う空気感が心地よくて、また来たいキャンプ場のひとつにリストアップ。
何が心地よかったのか、考えてみたのだけれど、おそらく。クライミング目的の方が大半のため、皆軽装備。
山岳用のテントに、小さなタープ。それ以外の「モノ」はできるだけ省いてとにかくシンプル。
当然といえば当然なのだけれど。
中には椅子さえ持たずに、横たわっている丸太に腰掛けたり、持ってきた道具箱に座っていたり。
モノに頼らないキャンプがとても眩しかったのです。
「次に来たときは、あのサイトのあの場所にテント張ろう」と、帰りの車中で夫婦は盛り上がり、そしてNANA'Sでレタスを買って家路に向かってレポおしまい。
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