2016夏キャンプは廻り目平へ、の巻/後編

ソラオト

2016年08月27日 23:13

【1日目の記事はこちら



この日は朝から快晴。


確か3年前に利用したときは、朝起きたら周りはほとんど撤収後で、のんきなファミキャンは我が家だけの静かな空間だった。
山・岩登りの装備を整えた人々は早朝からここを出発して行ったらしい。
今回は夏休み。
周囲の子供たちの賑やかな声で目を覚ます。
少し前に起きた夫と、洗顔をしようと炊事場へ目をやるも、食器等の洗い物をする人たちが次から次へと出入りしている。
なんとなく落ち着かないので、管理棟近くの炊事場のほうへ行くことにした。
そこには外国の方と思われる男性が1人。しかも洗い物をしているわけでも、洗面をしているわけでもない。
なんとなくそわそわした感じでそこにいた。
「おはようございます」と声をかけて、顔を洗おうとしようとしたそのとき。

「スミマセン  コノ ミズ ワ ノンデ イイ?」的なカタコトの日本語と水を飲むようなジェスチャーで問いかけられた。
こういうとき、夫はまるで頼りにならない。
海外旅行で現地の方とのコミュニケーションは一切私に丸投げだったこと然り、自分が苦手とされる分野は私にその主権を一任する判断だけは俊敏なのだ。
いっておくが私だって英会話力なんてまるでない。coming soonのスペルさえ危ういのだから。
そしてこの場合においては、相手がカタコトながらも日本語で話しかけてきているっていうのに、まるで聞きなれない外国語でも聞くような顔でヘラヘラとしていた。
そんな夫に、妻は、「そのまま飲んでる?私たちは飲んでないよね?」と確認すると「うん、飲んでない」

そのやりとりを見て、やや不安そうだった外国人も、そのあとの「でも、沸かして飲んでいるよね。」という言葉に安堵の表情を浮かべ、そして持っていたケトルを指して「OK、OK、アリガトウ!」と足取り軽くその場を去っていった。

朝から爽やかなグローバルコミュニケーション。


サイトに戻りしばらくぼんやりしたのち、身支度を整えていると次男が起床。
それを受けて長男も起床。
この日の長男はいつになく、朝食の支度に積極的です。



学校の夏休みの宿題の中に、「朝食コンテスト」という全員強制参加のコンテストがある。
小学生の時は、この手のものは任意参加だったので当然スルーをしていたのだけれど、中学になったら強制なのだという。
しかも、校内選考のあと運動会の日に体育館に貼り出されて、一般(父兄・生徒)の投票があるというのを、長男が提出した朝食レポートが校内選考で選ばれてから知った。
長男が提出といっても、実際の料理はほぼ母の仕事。これは恥ずかしい。
結果的には1年生の部で2位だったそう。
選ばれて何が恥ずかしいんだという意見もおありでしょうが、何って、そりゃ張り切っておしゃれインスタグラマーの朝食風に演出した感ムンムンなところが。いや、そんなたいしたもの作っていないのだけれど、それなのに盛ってる感が。
ということで今年はナチュラル感を前面に打ち出していこうと、まずは設定を「キャンプの朝ごはん」に。
そしてポイントは「料理をしない」


その名も、セルフサンドウィッチ。
長男もたくさん手伝ってくれたし、それに何よりもみんなが美味しい美味しいとたくさん食べてくれたこと、普段野菜を積極的に食べない次男もたくさん食べてくれたこと。
母にとってはとても有意義な朝食となりました。
こんなことでもなければ、撤収日の朝にこんな面倒なこと、ねえ。


と、チェックアウトがPM7時ということもあって、のんびり朝ごはんをすませたあとは撤収作業へ。
こうしてサイトの全景を写真で見ると、まるで魔方陣のように洗濯物をタープの周囲に干しているさまがなんとも。
ただし、キャンプでのこういう無秩序感は心地よい。おそらくここが、おしゃれに今ひとつたどり着けない要因なんだと思う。

テントを設営した場所から車を停めてあるところまでは、距離にしたらたいしたことないのだけれど、足場の悪い斜面の上り下りがあるため腰と膝に負担がかかる。
比較的歩きやすいシューズを選んで正解。
(ちなみにトイレに行くのもいちいち斜面を上り下り)
しかも、なんとなくの役割分担で、夫がその場でテントやらタープやらを片付け、荷物をまとめ、そして私がそれを運搬して車に積載するという役目。


夫の積載よりなんとなく私のほうがセンスあるんじゃないか?という、積載あるある。

無事撤収を完了させたところで、夫が「今11時くらいじゃない?」と、時計を見るわけでもなく100%なんとなく。
「ちょっと川の方に寄ってから帰ろう」ということになり、最後に散策。



ほのぼの系次男(長男いわく「かまってちゃんのぶりっこちゃんでイラっとする」)は、1人でバードウォッチング。


双眼鏡はありません。
手メガネです。

川ではサンダルを流す遊びを。


サンダル流す・・・嫌な予感。


あ、ほら、危ないよ!
お母さんは、本当にサンダル流しちゃったおじさんを知っているんだから。

そんなふうに時間にしたら15分か20分かそのくらいの時間を楽しんで車に乗り込むと、時間は13時過ぎ。
「え?」
さっきの11時くらいが本当に適当過ぎだったのだ。
16時くらいには自宅に到着していたかったのだけれど仕方ない。のんびり帰ることに。
そして地元のラーメン屋さんでお腹を満たして帰宅。

家の窓を開けたらちょうど虹。








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