－－soranote

仕事中にいろんなセールス的な電話がかかってくることが、多々あります。

不動産の案内とか、電話料金、システム構築・・・

その度に、社長はいるか？とか、担当者はいるか？といったことを聞かれます。
が、いちいち取り次いでしまうと仕事にならないので、全くの営業でこちらが不要と判断できるものは事務員レベルで対応してお断りします。
このお断りの判別も経験がモノをいいます。


しかし、昨日かかってきたセールスは新たな分野でした。

ソラオト　「ありがとうございます。○○本社ソラオトです。」(←ソラオトの部分は本名で)



セールス女子　「あのー、こちら九州にあります明太子の卸をやっている会社なんですが」



ソ　「はい・・・？」


明太子？うちの会社、さすがに生鮮食品は扱ってないけど・・・と、クエスチョンが脳内に広がりました。そして次の瞬間、セールス女子は極めて真面目にこう言い放ちました。







　「明太子のお好きな方はいらっしゃいますでしょうか？」　




まさかの、明太子好き指名です。

長年事務経験をしていますが、初めてです。
「明太子のお好きな方」につないでくれ、という要望。


社長でもなく、総務担当でもなく、ましてや営業部長でもなく、


明太子のお好きな方。



「はい、私ですが？」
とでも言えば良かったのでしょうが、その時私は非常に複雑で難易度の高い表を作成している最中でしたので、かなりピリピリしているところでした。
それに、いくら人事担当の私でも、誰が明太子好きなのか、までは残念ながらわからないのです。



「申し訳ありませんが、そういったお電話はお断りさせていただいております。」


と、全くもって面白みのない極めて正当な返答をしたところ、セールス女子からまさかの




「えっ？」





明太子セールス女子、断られることは不測の事態だった様子。


断る私の言葉に驚愕的反応。
断れる体で電話していると思った私も驚愕しつつ、再度ゆっくり丁寧に伝えてみる。
「そういったおでんわは、おことわりさせていただいています」



そう言って電話を切ったあとで、他の会社では「はい、明太子好きな者ですね？少々おまちください。」「はい、代わりました、明太子の好きな山本と申します。」とか言うのが一般的なんだろうか、とか考え始めて、肝心な仕事が手につかなくなった昼下がり。