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2016年06月01日

田貫湖の湖畔じゃないキャンプ

同じ分譲地のご近所さん達との分譲地内の一角で行われるデイキャンプ的なもの、それは毎年恒例。わりと楽しみにしている行事なのだけれど、今回は14時ごろ途中退席させていただく。
後片付けを同居の義父母にお願いするという得意の甘え作戦で、向かうは田貫湖。
もともとキャンプの予定はしていなかったのだけれど、先週、夫の弟からの
「来週末はキャンプしないの?もし近場でするならちょっと遊びにいかせてもらおうかと。」
という発言を受けてたちまちキャンプモード。
長男が中学生になり、部活だ塾だ反抗期だなんだかんだで、なかなか思うようにキャンプに出かけられなくなった我が家。
スキあらばキャンプに行きたいのだ。
ということで、遅い出発を考慮して近場の田貫湖へ。

田貫湖の湖畔じゃないキャンプ

田貫湖の湖畔じゃないキャンプ田貫湖の湖畔じゃないキャンプ
田貫湖の湖畔じゃないキャンプ
田貫湖はご存知のかたも多いように、予約不可のフリーサイト。
しかもチェックインは朝8時から可能。
GWなどの連休にもなると目も当てられないほどの難民キャンプ必至の人気キャンプ場で、近年では真冬以外の3シーズン、週末ともなればそれなりに混雑しているもよう。
はたして今週はどうなのだろうか。




「今週末は運動会のところも多いみたいだし。」というささやかな希望と根拠を持って田貫湖へ臨むも、見事玉砕。
湖畔の、お天気次第では富士山眺望も楽しめるAサイトの混雑ぶりに、夫婦はがっかり感を隠しきれないままBサイトへ進む。
Bサイトの奥のほうまで行くと、すこしばかりの空きスペースを発見。
少し湖が見える木立のサイトか、芝生の清々しいサイトか。

湖畔好きの私としてはやはり、湖が少しでも眺められる場所が良く、当初はそこで設営をしようと思っていたのだけれど、のちにやってくる予定の夫の弟と1歳の甥っ子のこともふまえ、やはり広々とした芝生のサイトへ変更。

田貫湖は車乗り入れ不可のキャンプ場なので、管理棟で貸し出されているリヤカーで荷物を運搬しなければならない。
湖畔で富士山の眺望も楽しめるうえ、駐車場からも近いAサイトにくらべ、BサイトはAサイトのさらに奥に位置しているため駐車場からの距離もずいぶん遠くなる。
しかも、一応Bサイトにも湖畔スペースはあるのだけれど、木々に囲まれているのでお天気によってはちょっと鬱蒼としている。(それもまた良い雰囲気なのだけれど)

田貫湖の湖畔じゃないキャンプ

そしてBサイトの大半は、湖畔も富士山もろくに楽しめない芝生の広場サイト。

田貫湖の湖畔じゃないキャンプ

(実はBサイトからもちょっとだけ富士山見えます)

湖畔にこだわりもなく、富士山に比重をおいていない方ならこちらでも十分。むしろ、グループでのキャンプならこちらのエリアのほうがいいのかも。
富士山は毎日のように眺められる環境に住んでいるので、富士山眺望に比重を置いていない我が家としては、湖畔湖畔とうるさい妻が湖畔を諦めることとリヤカー問題さえクリアできればBサイトでもノープロブレム。
そこで目をつけたのが、Bサイト近くにある駐車場。
管理棟で確認したところ、白線から車道側に車がはみ出すような停め方さえしなければ、その駐車場の利用も可、とのこと。
人海戦術になるけれど、遠い駐車場からリヤカーで何度も往復すること、それにこの混雑ぶりだとリヤカー争奪戦にも参戦しなければならないことを考えたら、人海戦術のほうが気が楽。

そんなこんなで、非常に地道な荷物運びで設営完了。
ちなみに、我が家が設営した場所がこの日のキャンプ場でもっとも湖畔から離れていたと思われる。
ようするに、Bサイトの一番道路側。

田貫湖の湖畔じゃないキャンプ

道路側だけど、日中も夜も車の往来はほとんど気にならず。
むしろ、車を駐車しているところには一番近いので、荷物の運搬にはすこしばかり便利。(気持ちの問題程度)
トイレ、炊事棟も目の前。
(ちなみにBサイトのトイレはAサイトのメイントイレより匂い面で微妙。そもそも田貫湖キャンプ場のトイレは5段階評価の2@ソラオト基準)

下の写真だけを見ると貸切風。後ろが斜面になっており、Bサイトはここまでになっているので、よほどの混雑期でない限りこの後ろにテントが設営されることはないかと。
そして、この写真の左端に、車を停めてある駐車スペースに行けるゲートあり。

田貫湖の湖畔じゃないキャンプ


設営が終わるか終わらないかのころに、ちょうど夫の弟親子も到着。

田貫湖の湖畔じゃないキャンプ

2歳の甥っ子が活発に動き回っても、そして転んでも、車乗り入れ不可の芝生サイトでは比較的安心。

さて、設営が終わって一息着いた頃、すでに夕方。
甥っ子の「お腹すいた」という声に、早速夕食の準備を。
今回は、調理をしないスタイルのため、自宅で仕込み済みの「牛すじ煮込み」と、自宅冷凍庫で寝かせておいた半額シールのついたタン塩を焼くのと、キャンプ場に来る途中に寄ったスーパーで買ったお刺身とかお惣菜とかピザとか。
なんとなく、安いチェーン店の居酒屋のメニューのようだった。

そして、日が落ちるとたちまち冷え込んでくる田貫湖。

田貫湖の湖畔じゃないキャンプ


次男と甥っ子が焚き火で焼きマシュマロを愉しんだあと、日帰りの旅行に出かけていた義弟のお嫁さんが合流。
この先、一緒にキャンプができればいいね、なんて話が弾むも。
やはり気になるのは、テント寝のことらしい。マットのことをいろいろプレゼンするも、4年前から装備がほとんど変わっていない私たちにはあまり説得力もなければ魅力もない。そうしてあまり伝わらない。最終的には「最初は布団でもいい。むしろ布団が一番いい。」という、まさかの布団推しで締めくくる。
はたしてキャンプの良さは伝わっただろうか。
義弟家族が帰ったあと、私と次男は寝る準備。
思いのほか寒さを感じたこの日の夜、寝袋に入っても寒さが心配でなんとか温まってくれることを願いながら就寝。21時半。

田貫湖の湖畔じゃないキャンプ


その2時間後。
次男の「トイレ」コール。嗚呼。
ようやく温まってきた寝袋から出るときのせつなさ。
次男の生理現象を咎める必要は全くないのはわかっていても、母の全身からは渋々感がおおいに溢れ出てしまう。
せっかく温まった体もすっかり冷え切って振り出しに戻ったものの、そのとき見上げた夜空には満天の星。
しかも、体を動かしたせいなのか、その後寝袋に入ったらなぜか体がポカポカしてきて、スムーズな入眠。次男よ、渋々した母を許して。


田貫湖の湖畔じゃないキャンプ

翌朝。
自分の意思とは関係なく、外的要因にて6時半ごろ起床。
外に出てみたらまあ、快晴。爽やかな朝。

田貫湖の湖畔じゃないキャンプ

いつもなら、すぐさま顔を洗って身支度を整え、自然の中で迎える朝の清々しい時間を満喫するのだけれど、このときは起きてすぐにタープ下の椅子に腰掛け、顔も洗わずコンタクトも入れてなければメガネもかけず、ただぼんやりとした景色の中でぼんやりと過ごしていた。

田貫湖の湖畔じゃないキャンプ

ぼんやり婦人はやさぐれ感を満喫したのち、ようやく活動モードへ。

1人欠席だけど
とはいっても、朝食はカップ麺。
「朝食はカップ麺が最高!」
と、過去のキャンプでそう言っていた長男に媚びるためだったのに、その長男は「世にも奇妙な物語を観たいから」という理由で不参加。ハード面でもソフト面でも長男とキャンプをすることが難しくなっている。
ただ、ここだけの話。兄弟2人揃ってのキャンプは、母の小言率も断然高くなる。
さらに、最近の長男には本気でイラっとするし、あちらも何かと噛み付いてくる。お互いに気分悪くなることが多いので今は少し距離をとっておいたほうがいい。

さて、妻が用意しておいたカップ麺は4種類。
夫はたぶん、カレー味。長男には醤油を一応用意。次男はシーフード。
そして私は蕎麦。
長男に媚びるためのカップ麺だけど、中年女の私には朝からラーメンは負担が大きい。
なんなら、お洒落にシリアルだけでもいいのだ。
そう考えてのカップ麺選考だったのに、まず次男が「醤油」を選んだ。
これはまだいい。醤油の予定だった長男が不在だし、次男の「醤油希望」は想定内だったから。
ただ、夫の目の前にどでーんと蕎麦が置かれていた時は苛立ちが抑えきれなかった。
「あー、それ私が食べたかったんだよねー」と言う妻に、夫がすぐさま「はいよ」と言って差し出す。夫は夫婦の間における「事を丸く収める術」を知っている。
ただ、その様子を見た次男が「パパ優しい~」と発言したことが妻は気に入らなかった。
たちまちに、「いいよいいよ、私はシーフード食べるから」と言ってみたところで、胡散臭さは7歳児にもおおいに伝わっていた。

母すねる、の巻

結局、私の株は下がったままシーフード味のカップめんを食べたあと、ぼちぼち撤収作業にとりかかる。

田貫湖キャンプ場のチェックアウト時間は12時。
「またさっきと同じことするの?」と撤収で荷物を車まで運ぶお手伝いをしていた次男がぼやく。「さっきと同じ?」と疑問に思っていると、
「そう、昨日のさっきも同じように荷物運んだばかりなのに」と。
たしかに、10時間前に人海戦術で荷物を運び入れたのだった。
でも、なんだかんだ言いながらも次男はお手伝いをしてくれる。
ただ、そのお手伝いも長くは続かないことを母は知っていたけれど、兄弟喧嘩がないだけ平和。

田貫湖の湖畔じゃないキャンプ

それにしても、二日目はお天気も良く、そして爽やかに吹く風が気持ちよかった。

田貫湖の湖畔じゃないキャンプ

朝早くから、私たちのところから見えない場所に設営していた外国人グループの賑やかな声すらも笑顔で流せるほど。
その様子を実際に見てきた夫いわく、「リンボーダンス?らしきことで非常に盛り上がっていた。あれは近くの人たちは可哀想だね。」
とのことだったけれど、そういう夫の表情には微塵も「かわいそう」という同情はなく、むしろ、ややうけていた。

田貫湖の湖畔じゃないキャンプ

起床時のやさぐれ婦人も、すっかりごきげん。
撤収作業もたいへんスムーズ。

そんなふうにのんびり作業を進め、撤収完了後少し休憩して田貫湖をあとに。11時。

田貫湖の湖畔じゃないキャンプ





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この記事へのコメント
拝啓 ソラオトさま
六月に入り、紫陽花の蕾が目につき始めた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
田貫湖キャンプ場 素敵なキャンプ場のようですね。
ワタクシ、こちらに訪れた事はないのですが、お噂は兼々耳にしておりました。
五月の新緑と富士、そして湖(ご希望のエリアではなかったようですが。。。)
霊峰富士を望める環境下にあるソラオトさまが羨ましくも思います。

さて最近のソラオトさまのレポを拝見させていただき、気付いた事があります。
それは。。。旦那さまに対する「風当たり」が弱冠、和らぎつつある事です。
自称『--soranote』マニアな私し、、、過去のキャンプレポを拝読するに、旦那さまに対するご不満のくだりがひとキャンプにつき、最低でも三行はあったように思います。
この「風」の収まりには同じ妻子を持ち身としては嬉しい限りです。
そのうち三行半になるのでは。。。なんてヒヤヒヤしながら拝読していました(笑)
ですが三歩下がって歩く内助の功ソラオトさま、そんな心配はご無用でしたね。

とにもかくにも今回も楽しくレポを拝読させていただきました。
もうじき梅雨入りですね。
憂鬱な季節になりますがこれもまた四季、「梅雨がない夏はない」と自分に言い聞かせ、お互い乗りきっていきたいですね。
では、さよなら。
敬具

追伸
同日と思われる日にワタクシ一家はは道志村におりました。我が家から近いと言うのも理由の1つですが「もしやソラオトさんにお会いできるのでは?」なんて淡い期待を抱き、道志村に向かった次第です。残念ながらソラオトオーラは確認できませんでしたが、こんな淡い期待を募らせるキャンプも良いものだな~とも感じました。

「いつか偶然にお会いできる日を。。。」
Posted by ひなぱぱ at 2016年06月02日 08:34
::ひなパパさん

さすが、私の好きな花でもある紫陽花を季語にもってきてのコメント。これだけですでに私のご機嫌指数は急上昇です。
私自身にはあまり自慢できることはないのですが、住んでいる地域については、非常に風光明媚でかつ、山の幸海の幸に恵まれた素晴らしい環境だと思います。
ただ、ひとつ残念なことに、住んでいる人々がイマイチなんですよねー(自分のことは棚にあげている)

で、夫への当たり具合が、風速20m/sから5m/sくらいに和らいできたということでしょうか?
実は今回も随所に「イラっ」としたことがあったのですが、もはやブログに記すことすらも面倒になってきたという事実があります。
もしくは。
近頃、仕事中に中学生時代の初恋を思い出したりして口を半開きで時折にやけながら所定労働時間を過ごしているためかもしれません。
これは「イライラハートの子守唄効果」と一部の人たちの間で囁かれていますが、一部の人というのは今のところ私しかいません。

と、そんなことはどうでもいいんですけど。
そろそろ梅雨の頃ですね。
梅雨のしっとりした雰囲気が似合うキャンプエリアというのも私の中には存在しております。そのひとつが道志。

そう、道志なんです。
next campは道志方面に行こうと考えていたのですが、さすがひなパパさん!
(ただちょっと勇み足だったようですが・笑)
家族それぞれの予定との兼ね合いがあるため、いつ行くとは断言できませんが近いうちに道志エリアに出没するかもしれません。
Posted by ソラオトソラオト at 2016年06月04日 23:13
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